全日本チャボ保存協会制定
「天然記念物チャボ審査標準」に掲載
(昭和15年)
猩々矮鶏
(失格)脛の黄色以外ののもの。白色或いは灰色の羽毛のあるもの。
色の名前で読み解く日本史(中江克己著、青春出版社)によれば、「緋色の一種に『猩々緋』とよばれる非常に濃く、鮮やかな赤色がある。この『猩々緋』は、能の赤毛装束のイメージからの色名ともいわれる。(中略)江戸初期にできたのではないか、と考えられているが、その色で染められた染織品は桃山時代、南蛮船で運ばれてきた。」とあり、矮鶏そのものの成立とともにいかにも江戸文化によって育まれてきた羽色ということができます。
全身はほぼ赤栗色と赤燈色であるほかに、見えない部分である羽軸も着色していることが重要です。